昨日はフィンセント・ファン・ゴッホの誕生日でもありましたが、もう一人の偉大な芸術家、フランシスコ・ゴヤの誕生日でもあります。今日のDailyArtでは、ゴヤの自画像をご覧いただけます。今からちょうど270年と1日前に生まれた彼は、18世紀後半と19世紀前半における最も重要なスペイン人画家だとされています。長い画家人生を通じて、彼は社会評論家でもあり、時代を記録する存在でもありました。生前大いに成功したゴヤは、しばしば最後のオールド・マスターであるとも、最初の近代画家であるとも言われます。
スペイン国王カルロス3世付きの、そしてカルロス4世付きの宮廷画家でもあったゴヤは、肖像画家としてかなりの名声を得ました。《アリエータ医師とともにいるゴヤ》は、彼が描いた数多くの自画像のうち最後の作品であり、後半生に完成されたものです。1819年、ゴヤは重病に倒れ、主治医エウヘーニオ・ガルカ・アリエータの看病によって健康を取り戻しました。回復の途上、ゴヤは患者を世話する外科医の姿を描いたこの絵画によって、アリエータのことを表現しました。絵の下部分に書かれた言葉を訳すと、73歳の時、1819年の終わりごろに罹った重い急病に対して、友人アリエータが専門的なケアを施し、命を救ってくれたことに、ゴヤは感謝の意を述べています。この絵が描かれたのは1820年のこと。この銘文によって、この絵はエクス・ヴォート(奉納物)のように、すなわち災難から救ってくれた感謝を述べるための、スペインでは現在でも一般的な宗教画の一種のように見えます。
3月もとうとう終わりを迎えようとしています――明日のエイプリルフール・デーにお会いしましょう! :]