大公の聖母 by Raphael Santi - 1505年 - 84 x 55 cm 大公の聖母 by Raphael Santi - 1505年 - 84 x 55 cm

大公の聖母

油彩、木板 • 84 x 55 cm
  • Raphael Santi - 1483 - April 6, 1520 Raphael Santi 1505年

偉大なルネサンスの巨匠ラファエロ・サンティが亡くなったのは、1520年の今日のことでした。この機会に、彼が描いた最も有名な聖母マリアの絵の一つ――《大公の聖母》をご紹介します。

《大公の聖母》が描かれたのはおそらく1505年、ラファエロがフィレンツェを訪れてすぐのことです。絵の題名は、トスカーナ大公フェルディナンド3世が所有者であったことから付けられました。

ラファエロは、フィレンツェでレオナルド・ダ・ヴィンチの作品を知ることとなりましたが、スフマートを用いているところに彼の影響が見られます。この絵のシンプルな構図は、のちにラファエロがフィレンツェ時代の終わり頃に描いた聖母像の原型となりました。暗い背景に浮かび上がる聖母子の姿 (明らかにレオナルド作品から派生した要素) は、愛らしい情緒によって結びついており、その情緒は主に幼子イエスの仕草から生まれています。

残念ながらこの絵画は、19世紀に劇的なまでの修復がなされたことで一部変更が加わっており、その中には背景やドレスの塗り替えも含まれています。

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- Zuzanna