今日からニューオリンズ美術館の特集月間がスタートします。同館のコレクションをお楽しみください!
アルフレッド・ブワソーは、パリのエコール・デ・ボザール(国立高等美術学校)で学んだ後、22歳でアメリカに移住。ニューオリンズで2年間過ごし、その後クリーブランドそしてモントリオールに居を移します。ルイジアナ時代のブワソーは、ネイティブ・アメリカンに特別の関心を抱いていました。1830年代から1840年代にかけては、インディアン強制移住法が成立し、ネイティブ・アメリカンに対する非道な行為が、その文化を急速に消滅させるのではないかという懸念が国際的な関心を集めた時代でした。 ブワソーは、パリを離れる少し前に、当時広く喧伝されていた1845年のジョージ・カトリン・インディアン・ギャラリー展を見て、カトリンが描いた北部平原の民族の肖像画に影響を受けたのかもしれません。カトリンのインディアン・ギャラリーのように、ブワソーの「小川沿いを歩くルイジアナのインディアン」もニューヨーク、ニューオリンズそして1847年にはパリのサロンに展示されて世界中を旅しました。