入浴の後 by Joaquín Sorolla - 1892年 入浴の後 by Joaquín Sorolla - 1892年

入浴の後

油彩、キャンバス •
  • Joaquín Sorolla - February 27, 1863 - August 10, 1923 Joaquín Sorolla 1892年

1863年のこの日、スペインの眩しい日差しとそれに照らされた水辺の中にいる人物と風景の巧みな描写を得意としたスペインの画家、ホアキン・ソローリャが生まれました。とにかく本日の絵画をご覧あれ。

《入浴の後》はホアキン・ソローリャがたった29歳の時、芸術家としての道をようやく歩み始めた頃に描いたものです。国が主催した1892年の展覧会に出した、10の作品のうちの1つがこれです。

この作品には、大きな大理石の敷石が敷き詰められた、古い温泉に見える床の上に座る若い女性が描かれています。ソローリャは自身がその作品を敬愛した、古代ギリシャとローマを想像力豊かに描いた偉大な巨匠、ローレンス・アルマ=タデマを思わせるような確固たる繊細さと、しっかりとしていて緻密な輪郭をもってして、女性の体を形づくっています。ソローリャは、肉体の柔らかさと大理石の硬さを対比させ、大理石の斑紋を筆でたどりながら、その上に裸体を微かに反射させることによって、自らの絵画の技術を展開させています。さらに、女性の肌、大理石、シーツで異なる色調を用いていますが、これはソローリャの白色を自由自在に使いこなせる力を示すものであり、後期の作品の特色となっていきます。

本日の作品はソローリャ美術館のご協力のもとお届けいたします――この素晴らしい画家についてもっと知りたい方にはぜひ行っていただきたい場所です :)

そして、ホアキン・ソローリャについて誰もが知るべき8つのことはこちら