サバサ・ガルシア夫人 by Francisco Goya - 1806 ~1811年頃 - 71 x 58 cm サバサ・ガルシア夫人 by Francisco Goya - 1806 ~1811年頃 - 71 x 58 cm

サバサ・ガルシア夫人

油彩/カンヴァス • 71 x 58 cm
  • Francisco Goya - 30 March 1746 - 16 April 1828 Francisco Goya 1806 ~1811年頃

今日はデイリーアートで何を紹介しようか、いつも悩みはつきません。様々な画家を検索し、時には何時間もかけて作品を選びます。でも苦労の末に、今日の肖像画のように心を奪われる作品に出会うこともあるんです。この肖像を見てください!誇り高く、美しい女性。ゴヤがサバサ・ガルシア夫人を描いたのは、国王カルロス4世の首席宮廷画家となり、1808年に祖国スペインがナポレオン軍の侵攻を受けた頃でした。当時のゴヤは肖像画の傑作を何点か遺しています。

サバサ夫人は、スペインの外務大臣だったエバリスト・ペレス・デ・カストロの姪。外相の公式肖像画を制作中に姿を見せたこの女性の美しさに魅せられたゴヤは、制作の手を止めて、あなたの絵を描かせて欲しいと懇願したという真偽不明の逸話が伝えられています。ゴヤは、抑制された輝きと主題の美しさを強調することで、”スペイン的な美”を雄弁に物語る絵画を創造しました。それは、画業の初期に描いたタペストリーのカルトンや、スペインの日常が詰まった、流行りの娯楽を描いた風俗画のみならず、今日の作品にもよく表れています。

これぞ芸術。

- Zuzanna

P.S. ゴヤのミューズだったアルバ公爵夫人の物語はこちら

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