王宮前広場 by Maria Ewa Łunkiewicz-Rogoyska - 1935年 - 90,5 × 90,5 cm 王宮前広場 by Maria Ewa Łunkiewicz-Rogoyska - 1935年 - 90,5 × 90,5 cm

王宮前広場

油彩/カンヴァス • 90,5 × 90,5 cm
  • Maria Ewa Łunkiewicz-Rogoyska - 5 April 1895 - 4 September 1967 Maria Ewa Łunkiewicz-Rogoyska 1935年

マリア・エヴァ・ウンキエヴィッチ=ロゴイスカ(1895~1967年)は、国際的にも活躍したポーランド前衛芸術の画家。ポーランドにおける同分野のパイオニアだったヘンリク・スタジェフスキとは友人であり、長年にわたって協力関係にありました。伝統的な写実主義から距離を置き、現代的なスタイルを貫いたその画風は、単純化された幾何学的な形状と、明るい色の平面的な配置を特徴としています。彼女の功績は、1920年代から30年代にかけて、ポーランドの芸術、文化、社会生活における女性の役割が増していったことの証でもあります。 第二次世界大戦を生き残った彼女の作品はわずかに60点。残りのすべては、1944年のワルシャワ蜂起で破壊されてしまいました。

描かれているのは、クラコフスキエ・プシェドミエシチェ通り沿いの上方から見た王宮前広場です。威容を誇るのはジグムント3世の円柱。右手には時計台のある王宮、左手には旧市街の家並みと、聖ヨハネのファサードにあるネオ・ゴシック風の破風。この広場は、王宮前の建物と、クラクフ門のある防壁を取り壊した後、1818年から1821年にかけて作られたものです。1926年に王宮が大統領官邸になったことで、ここは、両大戦間の時代のワルシャワの中枢となりました。この作品では、人工物のフォルムのみならず、画家が関心を注いだ車の一群の姿に近代性の徴が見られます。

今日の作品は、ワルシャワ国立美術館の協力で紹介しました。

そして、スペシャルなお知らせです!デイリーアート9周年を記念して、9点の名画の複製画を販売します!画家の筆さばきが感じられるクオリティ。最高品質の紙と水彩インクを使用しています。ミュージアム・ショップでは売っていませんよ!各50枚限定です。詳しくはこちら。ご意見・感想もお待ちしています!


P.S. 今日の作品を見て、美しいワルシャワの街に行きたくなったら、ワルシャワ国立美術館に立ち寄ることをお忘れなく!同館のハイライトはこちら