アルレシエンヌ(ミストラル) by Paul Gauguin - 1888年 - 73 × 92 cm アルレシエンヌ(ミストラル) by Paul Gauguin - 1888年 - 73 × 92 cm

アルレシエンヌ(ミストラル)

油彩、カンヴァス • 73 × 92 cm
  • Paul Gauguin - June 7, 1848 - May 8, 1903 Paul Gauguin 1888年

この絵はポール・ゴーギャンが、フランスのアルルの黄色い家でフィンセント・ファン・ゴッホと同居し、ともに仕事をしていた2ヶ月の間に描かれたもの。ゴーギャンはその時期に17枚の油彩を描いています。本作はその中でもっとも謎めいた作品。彼らの家の向かいの公園が絵の舞台です。ゴーギャンはスケッチブックを手に、噴水、ベンチ、霜よけのついた円錐形の低木だけでなく、主な人物とそのヘッドドレスや、彼女たちの位置関係を構想しました。どれも彼の寝室の窓から観察できたものです。左の人物は、その土地のカフェのオーナー、ジヌー夫人に似ています。ミストラルと呼ばれるその地方の冷たい風を避けるため、彼女はショールで口元を覆っています。彼女のうつろな目もあいまって、この仕草からは、悲しみを抑えながら、葬式の行列の先頭を歩いていることが示唆されます。

P.S. ポール・ゴーギャンは“エキゾチック”なタヒチの絵で有名ですが、その旅路については新たな視点があります。彼は絵画の巨匠、つまりマスターだったのか、それともモンスターだったのでしょうか? ポール・ゴーギャンとポスト印象派についてもっと学びたい方は、DailyArtオンラインのポスト印象派101コースをチェックしてください。