月明かりの冬景色 by Henry Farrer - 1869年 - 30.2 x 38.6 cm 月明かりの冬景色 by Henry Farrer - 1869年 - 30.2 x 38.6 cm

月明かりの冬景色

水彩、ガッシュ、白の網目紙 • 30.2 x 38.6 cm
  • Henry Farrer - March 23, 1844 - February 24, 1903 Henry Farrer 1869年

イギリス生まれのヘンリー・ファラーは、トーマス C. ファラーの兄弟で、アメリカで起こったラファエル前派運動を代表者であり、芸術真実促進協会の設立における重要人物です。ロンドンでジョン・ラスキンから正式なデッサンの手ほどきを受けた兄とは対照的に、ヘンリーはおそらく独学の道をたどったようです。1860年代初期から、彼は非常に緻密な静物画や風景画を、水彩で制作することに専念しはじめました。

それらの美術作品は、設立時に彼が重要な役割を担ったアメリカ水彩画協会が主催する展覧会に、毎回出品される中心的作品となります。『月明かりの冬景色』はファラーの初期作品として知られる水彩風景画の一つで、ブルックリンの景色を描いているとされていますが、そこは彼が生涯のほとんどを暮らした場所でした。飾り気のない主題と緻密な描写は、若き画家が初期に抱いたラファエル前派の理念へのこだわりが反映されています。同時に、わずかに感じる筆致の素朴さからは、彼が熱心に独学をおこなったことが明らかです。

寒い夜という場面とわずかに非対称の構図というこの絵は、人々を惑わせるような景色が特徴である、20世紀のシュールレアリストの風景画を予期しています。

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