舞踏会にて by Berthe Morisot - 1875年 - 62 x 52 cm 舞踏会にて by Berthe Morisot - 1875年 - 62 x 52 cm

舞踏会にて

油彩、カンヴァス • 62 x 52 cm
  • Berthe Morisot - January 14, 1841 - March 2, 1895 Berthe Morisot 1875年

1841年の今日、フランスの画家で、印象派として知られるパリの画家集団のメンバーだった、ベルト・モリゾが生まれました。コローの弟子、そしてマネのミューズだったモリゾは、最初期の印象派女性で、モネ、ルノワール、ドガ、ピサロに並んでそのグループの主要メンバーの一人でした。しかし仲間たちとは違い、彼女は作品を比較的少ししか売らなかったため、彼女の作品はめったに美術館に展示されていません。仲間の画家たちは、軽やかな色彩やパステルを好んだ彼女のセンスと、熟達した描画の腕と自由自在な筆使いを大いに賞賛しました。 

茶色の目と黒髪が魅力的なこの美しい女性はベルト・モリゾを思わせますが、画家自身ではありません。モリゾは自分によく似た特徴を持つモデルを慎重に選んだようです。上品なイヴニング・ガウン、手袋、ぶら下がるイヤリングを身に着けたモデル。髪や胸元を花で飾り、扇子にも花が咲き、背後の若々しい緑が花のタペストリーとなっていて、壮観なほどに植物で溢れた光景です。興味深いことに、モリゾは社交的な集まりを避けていたことで知られ、ワードローブも黒や白の最小限のものを好みました。そんな彼女が、なぜこのような絵を描こうとしたのでしょう?

この傑作を描いた1875年に、彼女は印象主義運動の始まりにおけるとても重要な役割を担っており、積極的にそのグループの2回目の展覧会の準備に取り組んでいたのです。印象派の普遍的な原則は、歴史的な戦いや聖書の物語といったものではなく、現代の生活を描写することでした。

ベルト・モリゾは、例外的(ですが、短い)な画家人生を送りました。彼女の人生について(とマネとの恋愛疑惑についても)さらに学びたい方は、DailyArtの 印象派メガ・コースをチェックしてください。  

P.S. こちらはもう一人の有名な、扇子を持つ女性です! 美しいですよね? グフタフ・クリムトの最後の絵の人物も扇子を持っていたのです!