Tammam Azzam
タンマーム・アッザームはシリア生まれのアーティストです。現在はドバイに住んで制作活動をしています。今日ご紹介した作品は数ヶ月前にロンドンのサーチ・ギャラリーがFacebookにあげて評判になったものです。グスタフ・クリムトの『接吻』を、シリアのとある地方にある弾痕だらけの壁の上に重ねたものです。
アッザームがデジタル・アートを始めた理由は単純なものでした。シリアを追われた彼にはアトリエも画材もなかったからです。
『自由の落書き』はアッザームが祖国の苦難への応答として「シリア美術館」という大きな概念で発表しているものの一部分です。これらの反戦芸術では、レオナルド・ダ・ヴィンチやマティス、ピカソなどの代表的な作品をシリアの廃墟に重ねています。今日ご紹介した作品について、アッザームは「私は愛を象徴するものとして、また戦争によって粉々に壊されてしまったこの壁の背後に隠された愛を探し求めるために、この絵を選びました」と語っています。
アッザームの最近の作品について、詳しくはこちらをご覧ください。
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ズザンナ&デイリーアートチーム